一般社団法人 耐震住宅100%実行委員会
第3回シンポジウム開催にあたって
拝啓 残暑の候、貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
2017年9月1日に皆様のご協力により一般社団法人としてスタートさせていただきました耐震住宅100%実行委員会も、2019年で3年目を迎えました。
「日本の家を100%耐震に。」という設立当初から掲げてきた志のもと、その実現に向けた具体的な取り組みを着実に進めています。今回のシンポジウムでは、その成果のひとつとして、当法人のワーキンググループが中心となり開発を進めてきた「耐震シェルター」の商品発表とその実物をお披露目することといたしました。
部屋単位での導入が可能なインフィル型の木造耐震シェルターは、既存住宅の耐震性の向上によりお施主様に安全で安心できる住環境を提供すると共に、新築需要における耐震性能の価値を広く普及させるための啓発効果も見込んでいます。この2年間の活動の具体的成果としての耐震シェルターのお披露目のほか、当法人独自の耐震基準に関する科学的検証結果などについてもご報告させていただきます。
また今回は、基調講演として東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授であり、東京大学高齢社会総合研究機構・副機構長を務められております大月敏雄教授を迎え「未来に残したい家と町」をテーマに、これからの家と地域コミュニティのつながりについてご講演いただきます。
ぜひとも、今回のシンポジウム・懇親会にご参加いただき、本法人の活動実績を実際にみていただき、これからの活動も含めて、様々な意見交換をさせていただきたいと考えております。
第3期の会場は、耐震シェルターの展示、及び、懇親会含め、東京大学・本郷キャンパスにある国際会議場「伊藤謝恩ホール」となります。
ご多用の折、万障お繰り合わせのうえ、ご出席くださいますようお願い申し上げます
敬具
2019年8月吉日
一般社団法人 耐震住宅100%実行委員会
代表理事 田鎖郁夫
シンポジウムテーマ
「家と町。コミュニティの耐震リノベーション」
日 時:2019年9月26日(木) 受付開始・開場 12:30 開始:13:00
会 場:東京大学 伊藤国際学術研究センター地下2階/伊藤謝恩ホール
(東京都文京区本郷7丁目3-1)
開催時間: 13:00~17:00
<基調講演> 「町を住みこなす。」(仮題)
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻
大月敏雄教授
【経歴】
1967年 福岡県生まれ
1991年 東京大学工学部建築学科 卒業
1996年 東京大学大学院工学系研究科博士課程 単位所得退学
1997年 横浜国立大学工学部建設学科助手、博士(工学)取得
1999年 東京理科大学工学部建築学科専任講師
2008年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授
2014年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 教授 現在に至る
(東京大学社会連携講座復興デザイン研究体・特任教授、東京大学高齢社会総合研究機構・副機構長)
【専門分野】
建築設計(一級建築士) 建築計画 住宅計画 住宅地計画 住宅政策
【主な著書】
『住宅地のマネジメント-「まちネット」から学ぶまちづくりの知恵』(単著)建築資料研究社2018年
『町を住みこなす-超高齢社会の居場所づくり-』(単著)岩波書店2017年
『住まいと町とコミュニティ』(単著)王国社2017年
『近居-近居-少子高齢社会の住まい・地域再生にどう活か年すか』(編著)学芸出版社2014年
『2030年超高齢未来』(分担執筆)東洋経済新報社2010
【受賞】
2019年 日本建築学会賞(論文)
2018年 日本不動産協会著作賞
2018年 都市住宅学会著作賞
<パネルディスカッション>
「家と町。コミュニティの耐震化とは何か?」(仮題)
<耐震住宅100%実行委員会 プレゼンテーション>
~2020年6月期活動方針~
17:00~19:00
懇親会(伊藤謝恩ホール横、多目的ホールにて)
※有料となっております。
会費:シンポジウム 参加無料
第3期シンポジウムでは、
「耐震シェルター」を実物展示いたします。
2014年に行った「あなたの残したい建物コンテスト」を開催し、皆様からの多くの寄付金により「清水次郎長の生家」の耐震改修工事を行いました。
そのなかで、2階建て部分の1階に耐震フレームを設置したところ、従業員の方から耐震フレームの安心感を実感していただきました。
今回は、清水次郎長生家で使用した耐震フレームを一般住宅に展開すべく、「耐震シェルター」の実物大での展示を行います。多くの方のご協力により実現した「清水次郎長の生家耐震改修工事」から生まれた耐震シェルター、ぜひ、実物を見て触って体験してみてください。
【実物大展示する耐震シェルターイメージ】
<開発に向けて総合技術開発ワーキンググループ担当理事からのコメント>
耐震シェルターの安心感を多くの方に感じてほしい。
次郎長生家の耐震改修後、「本当に安心できる家に生まれ変わったと実感しました」という声を自然に聞くことができました。築150年以上の木造二階建ての古い家屋に安心感を生み出すことができた。それを一人でも多くの方々の住宅で実現していきたい。
秋山 浩史 理事(株式会社アキヤマ 代表取締役)
家具のように暮らしのデザインも考えました。
すでに多くの耐震シェルター」は世の中に存在していますが、お施主様の「暮らしのデザイン」に適う商品が、どれだけあるのだろう?という疑問が常にありました。耐震化とデザインは二律背反するものではなく、両立することができる。シンプルで木の良さを活かした強さを目指しています。
高倉 潤 理事(西日本グッドパートナー株式会社 取締役副社長)
シンポジウムへのご参加について
シンポジウムは、公開イベントとなっておりますので、どなたでも自由にご参加ください。
つきましては、当日の円滑な運営を行うために、お手数ですが、下記より詳細資料をダウンロードしていただき、事前に参加申込書をFAXまたはメールにてお送りいただければ幸いです。
一般社団法人耐震住宅100%実行委員会
事務局長 松延隆行